各プログラム
ホームページ上では参考のためにいくつかのプログラムを紹介させていただきます。
【CAPプログラム】
CAPプログラムとは
CAP (Child Assault Prevention = 子どもへの暴力防止プログラム)
1978年に米国オハイオ州コロンバスのレイプ救援センター で初めて開発・実施されました。
CAPプログラムは次の3つで構成されています。
「教職員ワークショップ」
「保護者ワークショップ」
「子どもワークショップ(就学前・小学生・中学生)」
プログラムの効果をあげるために、
「おとなワークショップ」と呼ばれる保護者や地域の方たちへのワークショップと
「教職員ワークショップ」を前もって受講していただいた上で
「子どもワークショップ」を提供するやり方を大事にしています。
「教職員ワークショップ」「保護者ワークショップ」は単独での実施が可能です。
【CASプログラム】
CASとは
「子どもとのアタッチメントの絆を形成する仲間たち」という意味です。Child Attachment formation
Supportersの略です。
CASプログラムは各地域で、特定妊婦や乳幼児を持つ保護者を支援する人たちに、共通の視点や考え方を提供するためのプログラムです。「私たちが暮らすこの地域にCASの仲間を増やしましょう。仲間とともに地域の子どもたちの未来を語りましょう。」というテーマで6時間の2日間、計12時間で実施します。子育て支援等を担当する行政職員や保育園・幼稚園の職員、民間で子育て支援に関わっている人達を対象に、15名~25名を1グループとして実施します。
『トリプルP:前向き子育てプログラム』
トリプルP:前向き子育てプログラムは
オーストラリアで開発され、世界20カ国以上で実施されている親向けの子育て支援プログラムです。子どもの発達を促しつつ、親子のコミュニケーション、子どもの問題行動への対処法など、それぞれの親子に合わせた方法に変えていくための考え方や具体的な子育て技術を学びます。子どもの自尊心を育み、育児を楽しく前向きにしていくようにトリプルPはデザインされています。
トリプルP(PPP)の3つのPは、Positive Parenting Program を意味し、
日本では 前向き子育てプログラムと呼んでいます。
このプログラムは子育ての「困ったこと」を扱うことに大変有効です、その半分以上は17個の 良い親子関係を形成したり、新しいことを学んだり、良い習慣を促す、子育て技術から構成されて います。これによって、子育てのほとんどの状況に対応できるようになります。
【さくらんぼプログラム】
「さくらんぼプログラム」は、思春期にいる子どもたちに送る『デートDV予防を通して人間関係づくりを考える』プログラムです。
私たちは固定化していない若いカップルの間で起きる「暴力的な支配関係」のことを「デートDV」と呼びます。親しい人との関係を深めようとすると暴力的・支配的になってしまう、また暴力的な関係を「いや!」と表現できない、逃げることや人に相談することができないなど「人間関係の傾向」の多くは過去の学習によるものです。だからこそ、子どもたちにとって「デートDV予防」の学習は、単に将来の「DV予防」だけではなく、今現在も困っているさまざまな人間関係の違和感を整理し、よりよい人間関係を再学習するチャンスになると考えています。
そこで、思春期にある子どもたちに向けて、NPO法人にじいろCAPに所属し活動している心理学・臨床心理学の専門家が中心となって、「子どもの人権」「暴力防止」「おとなの役割」「アタッチメント」「思春期」「セクシュアリティ」などを子どもたちと一緒に考えていくプログラムを作成し、中学校、高校、大学などでワークショップを実践しています。