さくらんぼプログラム

さくらんぼプログラム 「じぶん」と誰かのいろんな関係

「さくらんぼプログラム」は、思春期にいる子どもたちに送る『デートDV予防を通して人間関係づくりを考える』プログラムです。

【目的】

①   自分の中にある人間関係づくりのパターンに気づくチャンスを提供する。

②   子どもたちがより良い関係に変えるための勇気を増やし、自信を持つことを支援する。

③   暴力の連鎖を防ぐアプローチ

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さくらんぼプログラム実施要綱
中高生にむけた学校で実施する「さくらんぼプログラム」の目的や流れ、必要なものをまとめました。
_2015さくらんぼプログラム実施要項.pdf
PDFファイル 155.9 KB

先生方へのガイダンスも実施中

短い時間ですが、簡単に次のようなことを先生方にシェアする時間です。

  • 目的の共有
  • 流れ
  • 内容と効果
  • お願いごと
  • 終了後のディスカッションについて

思春期の発達についてアタッチメント形成からお話しするなどの研修形式にしていただくことも可能です。

【特徴】

 思春期は、体も心も大人へと大きく変化をする時期です。体の変化につれて、気持ちも不安定になります。個人差はありますが、自分自身のことや、周囲の人のことが気になり、親しい人間関係を求めるようになります。その結果、自分自身をもてあまし、様々なトラブルになることもあります。自分の心と体に起こっていることを知ることは、不安な気持ちをやわらげ、自己コントロール感を得ることにもつながります。

 私たちは、保育園から中学生までの数万人に人権を核とした暴力防止のワークショップを提供してきましたが、そこで保護者や周りの大人からの十分な「アタッチメントの絆」を獲得できていない子どもたちにも数多く出会いました。育つ過程で 身近な大人たちを信じ頼る経験を十分持てなかった子どもたちが、思春期を迎え、固定的な親しい人間関係を手に入れようとするとき、不安や過剰な期待感から不適切な人間関係を選んでしまい、当事者自身も戸惑っています。

 私たちは固定化していない若いカップルの間で起きる「暴力的な支配関係」のことを「デートDV」と呼びます。親しい人との関係を深めようとすると暴力的・支配的になってしまう、また暴力的な関係を「いや!」と表現できない、逃げることや人に相談することができないなど「人間関係の傾向」の多くは過去の学習によるものです。だからこそ、子どもたちにとって「デートDV予防」の学習は、単に将来の「DV予防」だけではなく、今現在も困っているさまざまな人間関係の違和感を整理し、よりよい人間関係を再学習するチャンスになると考えています。

 そこで、思春期にある子どもたちに向けて、NPO法人にじいろCAPに所属し活動している心理学・臨床心理学の専門家が中心となって、「子どもの人権」「暴力防止」「おとなの役割」「アタッチメント」「思春期」「セクシュアリティ」などを子どもたちと一緒に考えていくプログラムを作成し、中学校、高校、大学などでワークショップを実践しています。

 このプログラムを受けた若者からは、単にパートナーとの関係だけでなく「友人や周りの大人たちとの関係を見直すことができた」「自分だけじゃないとわかって安心した」などの声が寄せられています。

 また、実施校の担当教諭からも、『自分たちが思っている以上に子どもたちは、素直に、かつ、豊かな感性でお話を受け止めているようだと実感しました。また、迷いや不安の中にいる子どもたちが「自分だけじゃない」、「楽になった」と安心感や元気をもらっている様子がうかがえ、前向きに歩んでいこうとする姿が見えたことは私たちにとってうれしいものでした。』との感想をいただきました。


【プログラムの構成】

思春期について知る 思春期には体の中で、たくさんのホルモンがつくられて体の変化や心にも影響を与える。そのために起こる心の不安定さを知ることで、自分だけではないという安心感を持ち、自己コントロール感を得ることができる。
心・体・人とのつながり 心とからだに自信や安心感をもたらす関係性を知り、自分の中にある「気持ち」に気づくことで、人間関係トラブルから自分を守る方法を考える。
親しい関係性でおこること 付き合っている二人のモノローグを聴き、デートDVの入り口について考える。二人の気持ち、男らしさ・女らしさ、性情報・性被害、気持ちの伝え方など
まとめ 自分の心とからだを守る方法を復習

【ご了解いただきたい点】

  • パワーポイントを使用し、ワークショップ(体験型学習)形式での授業です。日常取り扱われることがない話題をテーマに扱うプログラムです。ざわついたり、特別な反応を示すこともありますが、多少脱線しても、ご心配なさらずに見守ってください。私たちは、この時間の子どもたちのメッセージを大切にしたいと思っています。
  • アンケートは、ワークショップ終了直後に記入してもらい、学年ごとに回収していただきますようお願いいたします。プログラム改善のために使用させていただきます。個人情報は守秘義務を持つことをお約束いたします。

【ご準備いただくもの】

  • スクリーン・プロジェクター・パソコン(パワーポイントが使えるもの)をご準備ください。
    パソコン・プロジェクターはこちらから持参することもできます。
  • 子どもたちに筆記具・生徒用資料・アンケートを持たせてください。

生徒のアンケート(自由筆記部分より)

自分の大切さを知ることができた。一人ひとりの個性を尊重する。


今まで考えたことがなかったことを、話してくれて、自分の心を考え直すことができてよかったです。何かあったら相談したいと思います。


これからも不安や悩みがあったら相談していきたいと思う。


もし、周りに困っている人、悩んでいる人がいたら聞いて安心した気持ちになる人が増えるように手助けして行けたらいいなと思います。


自分の存在について考えること、自分自身の気持ちの持ちようを考えることができる講話だったと思います。などなど