学級満足度と先生

たくさんの学校で、たくさんの子どもたちと先生方を
見てきました。

どこの学校にいっても、心の底から感動し、頭の下がる
すばらしい先生がいらっしゃいます。

ワークショップ終了後に子どもたちと話す際に
「学校は安心ですか?」と尋ねると
ほとんどの子どもたちが間髪入れずに「うん!」と
思わず答えます。 考える必要性もなく、楽しいと
感じているみたいです。もちろん、思わず絶句する
子どももいますよ! それは当たり前ですね。

さて、すてきな先生のお話をしましょう。

学校で特に目立つという先生でもありません。
ごく普通の方です。
ただ指示は明確だし、とても楽しそうに
子どもと過ごされています。

家庭の状況はさまざまな子どもたちがいることも
よく把握されています。

この先生は、教室に貸し出しグッズをたくさん
用意なさっています。

筆箱
鉛筆
ハサミ
スティックのり
ランチョンマット
などなど

家族が子どもの教育をサポートできない状況の子どもも
多くなっています。 できないのに「なぜ、持ってこなかったの?」「親には伝えたの?」「親ができないなら、自分でなさい」など言われると、子どもは本当に行き場のない思いにかられます。 学校に行きたくなくなります。

「あ、先生、忘れました。貸してください。」
「はい、どうぞ」
「先生ありがとうございます。」

そんな前向きな会話が飛び交います。

音読の宿題は、親にサインをしてもらいなさい、という
学級が多いですね?
でも、それさえ困難な子どもが増えてきました。
この先生は、子どもに嘘をつかせたくありません、と
おっしゃいます。私も同感です。

だからサインは「兄でも、妹、でもいいよ」
とおっしゃっています。

宿題をしてこなかった子どもには
課題が課せられます。それは先生の肩もみです。
先生の肩を後ろからタッチできます。
先生の後ろから、「あのね、昨日ね・・・」とか
「本当はね・・・」という心から話したいことが
聞こえてくるそうです。

子どもたちが言っていました。
「僕はね、この1年ですごく成長したんだよ。」と。

すばらしい・・
学校に満足することで、どれほどのことを
子どもたちは学ぶことか!

私たちもまた、このようなすばらしい先生方との
出会いをもらうことで、学ばせてもらっています。

先生、ありがとうございます。感謝!