【あるワークショップの一コマ】
ワークショップ中にすわっているのも、やっとの
低学年の子どもがいました。
すわっているのも、やっとですから
すぐに隣の子どもにくっついてはケンカ。
下を向いてしまって、手遊び。
(この様子では、いつも叱られているわよね?!どうしよう?!)
そこで本人の斜め後ろから、そっと聞いてみました。
「ねえ、背骨ってあるの?」と(笑)。
すると、ちょっと憤慨をして「あるよ!」とお返事。
「なぁ~~んだ。あるんだ! よかったぁ!!
後ろから見て、もしかしたら背骨がないんじゃないかな・・と
思って、すっごく心配になったんだよ。 心配だから、
ちょっと私に背骨があるってことを見せてくれない?」
すると、自慢げに背を伸ばして見せてくれました。
「ほんとだ!ある、ある。 よかった。
ありがとう。ホッとしたよ。うん、あるある(とさすってみる)。 うれしいな!」
たったこれだけのやり取りですが、ワークショップが
終わるまで、背骨を伸ばして受講してくれました。
時どき、ふにゃっとなりそうになりながら、も
意識しつづけることができました。ありがたい、ありがたい。
ワークショップが終わってから、ちゃんとお礼をいいましたよ。
「最後まで背骨を見せてくれて、ありがとう。
おかげで安心して、いっしょにいられたわ。」
※子ども自身が、自分をじょうずにコントロールできるように
手伝うことが、おとなの役割なんじゃないかな?
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