子どものことについて、学校の先生や、幼稚園保育園の先生等とお話をしているときに、時折、きく言葉があります。たとえば、こんな感じです・・・。
「●●ちゃんは、おうちで親からお腹を蹴られたりしているって言っています。だから、お家では安心・自信・自由がなくなるときがあるとお話をしていました。その事を先生に知っていてほしい、と私たちにお話をしてくれたんですよ。」
「●●ちゃんが? あの子も負けていませんから。」
あるいは
「●●ちゃんは親にも、教師にも暴れて蹴ったりするんですよ。」
思わず絶句しそうになる瞬間です。
これが低学年の子どものことだったりすると、ふ~っとため息をつきそうになる自分を抑えるのに大変です。
この世に生を受けてまだ数年間しか経っていない「子ども」であることを忘れてしまわれているのかしら?
人間の子は周囲の大人からさまざまなものを学ぶのです。たとえ特徴ある器質を備えている子どもであっても、不適切なかかわりを受けているのでなければ、それはその子どもの魅力として輝きます、必ず。
ただ、子どもに大切にされていることが伝わっていないとか、一貫性のないしつけになっているとか、夫婦関係がぎくじゃくしていて自分がいない方がいいんじゃないか?と子どもが感じているとか・・・・そんなものがあると、子どもたちは必死になって、誰かの気をひき、誰でもいいから認めてほしく、必死になって不適切な行動をつづけてSOSを出すのです。
子どもは、親にせよ、先生にせよ、おとなの期待に応えたくて応えたくて仕方がないのです。
だから、子どもに分かりやすく伝えてほしいです。
まず、その子がいてくれるだけで、あなたはうれしいと思っていることを、わかりやすく教えてあげてください。
どうやって?
それは、ときどきいっぱい遊んであげるのではなく
一日20秒でも2分でもいいから、ちょこちょこ、目と目を合わせて笑顔を向けるとか。
朝、子どもが学校に出かける前に、髪をとかすとか。なでるとか。
子どもがお皿を割って、どうしよう?!と、あなたの目を見た時に「ケガしなった?」と声をかけて、お皿よりも、子どものことを心配をしているんだと分かりやすく伝えてほしいのです。
たった、それだけ! たった、それだけで、子どもは安心して成長できるのです。
だけどね、あなただって身近な誰かに必要とされ、愛され、大切にされていなければ
あたりまえのように愛情を求めてくる子どもの姿が、無性に腹立たしく感じてしまうときがあると思います。
親であるあなたも。
先生であるあたたも、十分に、尊敬され、愛されていてほしいです。
子どもの視線に、笑顔を返せる「おとな」でいてほしいです。
あなたも、お子さんも、本当に大切な人なんですよ。
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